ゲームにおいてグラフィックの良さを何よりも重視する自分が選択したハードは、「Xbox 360」でも「PlayStation 3」でもなく、「PC」でした。その一番の理由は、コンピューターゲームソフトの配信プラットフォームである「Steam」というサービスがあったからです。
Steamとは?
「Steam」は、ゲーム制作会社としても有名なValve Softwareが運営している、ゲームソフト配信プラットフォームのことです。Steamを経由して購入したゲームはアカウントと結び付けられ、Steamクライアントから起動します。
つまり、家庭用ゲーム機のようにパッケージとか、ディスクやカートリッジなどのメディアを買うわけではなく、「ソフトのデータのみ」を買うわけです。購入後、ソフトのダウンロードが完了したらすぐにプレイすることが出来ます。この関係は、「iTunes Music Store(クライアント)」と「音楽ファイル(ソフト)」の関係によく似ています。
また最近では、違法コピー対策の面からも注目を集めています。
Steamの長所・短所
長所
- 違うゲームをプレイするときに、ディスクをいちいち入れ替えなくて済む
- ディスクを読み込む音がない(騒音は冷却ファンやハードディスクへのアクセス音程度)
- パッケージを置くスペースが必要ない
- パッケージ版(リテール版)よりもかなり安い
- そのままでも十分安いのに、予約購入や週末セールなど期間限定の割引率が高い(人気タイトルでも10%から50%オフが当たり前)
- アップデートが自動で行われる
- アカウントさえあれば、どのPCにもゲームをインストールしてプレイ可能
- 買ってすぐにプレイ出来る
- 無料体験版(後述)も数多くあり、買う前に内容や動作を確認出来る。また、それだけをプレイしていても飽きにくい
- Steamのコミュニティー機能は、同じゲームを一緒にプレイしてくれるフレンドを作りやすい
短所
- 単位がドルなので、為替レートによって価格がやや上下する
- クレジットカードを持っていないと購入が面倒
- アカウントを認証するために、PCはネットワークされている必要がある
- Steamのサービスが終了したときに今まで購入したゲームがどうなるか不安
- 中古品の売却・購入が出来ない
- ほぼ海外のゲーム(いわゆる洋ゲー)しかない。さらに元々日本語訳されているものが少ない
- 超大作ソフトの場合、ダウンロードに時間がかかる
- 対応OSがWindows Vista/XP/2000のみ
- 3Dゲームの場合、PCのグラフィック性能がかなり必要になる
フェアになるよう一応短所も挙げておきましたが、これは正直あってないようなものです。
そもそもPCがネットワークされていないことはほぼないですし、Steamが終了する頃には今持っているゲームはもうプレイしていないでしょう。中古の売買差益よりもSteamの割引の方がお得ですし、自分が今使っているPCスペックならもう3年くらいは持つでしょうし、この年になって必殺技の名前を恥ずかしげもなく叫ぶ日本のRPGは精神的にキツイものがあって洋ゲーにしか興味ないですし……。
また、パッケージがないから所有感も薄いかといわれればそんなことはなく、ゲームリストにゲームが追加されるたびに「もっとこのリストを充実させたい」という快感が生まれ、プレイする予定もないのについつい買ってしまうSteam中毒患者も結構いるようです。かくいう自分もその一人です。
実際にSteamユーザーになってから1年以上たつ今では、上記の短所よりも長所の方がはるかに勝っていると感じています。
過去のセールの例
| ゲームタイトル | 割引率 | 割引後価格 | 日本円換算 | Xbox版の価格 | 差額 |
| Fallout 3 | 50%オフ | $19.99 | 1,845円 | 6,443円 | 4,598円 |
| Call of Duty: World at War | 50%オフ | $24.99 | 2,307円 | 6,280円 | 3,973円 |
| The Orange Box | 66%オフ | $9.99 | 922円 | 5,658円 | 4,736円 |
ただしXbox版の価格および換算レートは9月8日現在のもの。
毎週末何かしらのゲームが割引されていますし、年末には超特大のセールが開催されます。
Steamクライアントのインストールと、ゲームの購入方法
インストール
Steamのトップページか、Steamの説明ページにある「Steamを今すぐ入手」という緑色のアイコンから、Steamクライアントをダウンロードしてインストールします。
インストール中に日本語が選択出来ますし、アカウント登録に必要になるのはメールアドレスくらいで、難しいことはないかと思います。
Steamクライアントについて
登録したアカウントでログインして、Steamクライアントを起動します。
クライアントの各タブは、以下のような構成になっています。
- 保存
- ゲームソフトの商品ページになっています。
- コミュニティ
- フレンドの登録などが出来ます。mixiなどのSNSとほぼ同機能と思って問題ありません。
さらに、テキストチャットやボイスチャット機能も備えていて、メッセンジャーのように使うことも出来ます。 - ゲーム
- 購入したゲームの一覧です。タイトルをダブルクリックすることでゲームが起動します。
無料体験版もここに登録されます。
ゲームソフトの購入方法
VISAかMASTERのクレジットカードから、簡単に購入できます(支払いにはデビットカードも使えるようですが、少々面倒です)
- 「保存」タブから、欲しいゲームの商品ページを開く。

- 会計の項目から「自分用に購入」を選択する。
- Steam利用契約を読み、チェックボックスをクリックしてから「購入画面に進む」を選択する。
- まず、支払方法を選択し、次に右側の国から「Japan」を選択する。
そして残りの名前・住所・カードの情報などを入力する。
ただし情報は全て半角英数字で入力する。
入力し終わったら「続ける」を選択する。

- 後は、画面の説明に従って確認していくだけ。
支払情報の入力画面で「半角/全角キー」を押してしまうと、その後一切文字が打てなくなるため、必ず半角英数字のみで入力してください。
無事に購入が完了すると、「ゲーム」タブのリストに登録されます。
また、請求書の控えメールが届くので忘れずに確認してください。
オススメの無料体験版(デモ)
「じゃあ早速ゲームを買ってみましょう」というのはやはり少しハードルが高いと思うので、まずは大量にある無料体験版(デモ)をプレイしてみるところからはじめることをオススメします。
ちなみに製品版とデモ版は商品ページが別に設けられているので注意が必要です(「カートに追加」ではなくて「デモ版をインストール」という言葉が書かれているページがデモ版です)
「このゲームはもっとプレイしたい!」という風に思ったら、そのときに購入すれば良いわけです。
Portal: First Slice
「Portal」は、右手に装備した装置で壁に青とオレンジの「ポータル」と呼ばれる空間を繋ぐ穴を開け、道なき道を進んでゴールを目指す一人称視点のアクションパズルゲームです。
ドラえもんに出てくる「どこでもドア」の入口と出口を作るようなもの、と言えば少しは理解しやすいかもしれません。
ただしこのゲームは3Dゲームで、PCのグラフィック性能がある程度高くないとプレイ出来ません。最低でもGeForce 8600 GTクラスのグラフィックカードを搭載していないと思うように動作しないはずです(オンボードではまず無理)
元々日本語訳がされているので、アクションだけではなくストーリーも楽しめます。
ちなみに製品版は単体だと$19.99ですが、どうせ購入するならTF2やHL2と一緒にパッケージされた「The Orange Box ($29.99)」をオススメします。
Braid
「Braid」は一見オーソドックスな横スクロールゲームですが、プレイヤーキャラクターの時間を操る特殊能力と舞台装置をうまく使って、各ステージに設置されたパズルのピースを集めていくアクションパズルゲームです。
そのピースを使ってステージごとに一枚絵を完成させることが目的となります。
このゲームも元から日本語訳されています。
また、USB接続の「Microsoft Xbox 360 Controller for Windows」に対応しています(キーボードでのプレイよりもオススメです)
World of Goo
「World of Goo」は「Goo」と呼ばれる生物(?)を繋げてゴールを目指すパズルゲームです。
張力や摩擦力を利用して対岸に橋を架けたり、バランスに気をつけながら上を目指したりと、ゲーム内の物理を常に意識する必要があり、またそれがすごく楽しいです。
Plants vs. Zombies
「Plants vs. Zombies」は右方向から攻めてくるゾンビの大群を、ガーデニングの植物たちで撃退するタワーディフェンス系のリアルタイムストラテジーゲームです。
詳しくは、過去の記事で紹介しています。
結論
実を言うと自分も最初は、目に見えない「ゲームソフト=データ」に対価を支払うことに少し違和感がありました。それまで自分にとっては「ゲームソフト=ゲームディスク」であり、「ゲームはお店に行って買うもの」という固定観念や習慣があったからです。
しかしそれはもう、過去のものになろうとしています。
PCゲームのSteamだけではなく、家庭用ゲーム機においてもXbox LIVE アーケード(XBLA)・PlayStation Network(PSN)・Wiiウェアなどのサービスが充実してきています。
また、ゲームのクラウド化「OnLive」という試みもなされているようです。
新たなゲーム体験を、まずは手軽なSteamからはじめてみてはいかがでしょうか?
参考
このエントリーは以下のリンク先の記事を参考・引用して書かれています。
- Steam
- Steam とは
- Steam:Portal: First Slice
- Steam:Braid Demo
- Steam:World of Goo Demo
- Steam:Plants vs. Zombies Demo
- 佐藤カフジのPCゲーミング道場 – GAME Watch
- あれこれ迷わないためのダウンロードゲーム講座:ソフトウェアダウンロードのススメ――Steam編 (1/3) – ITmedia Gamez











3 responses
#942: Tweets that mention あなたの知らない「ゲームはダウンロードするもの」というSteamの世界 :: gerenuk.crazyphoto.org/ -- Topsy.com
date: 2009/09/08 20:43:54
[...] This post was mentioned on Twitter by はてなブックマーク. はてなブックマーク said: あなたの知らない「ゲームはダウンロードするもの」というSteamの世界 :: gerenuk.crazyphoto.org/: ゲームにおいてグ [...]
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#971: tafarocks
date: 2010/02/27 10:16:46
8年前に大学生のとき卒業旅行としてLosAngelsに2週間行ったときにCounter Strikeという、XboxのHaloに似たFPSの戦争ものにハマりました。2週間いたのに、最後の3日間くらいは1日10時間くらいネットカフェに友人たちと。。。。。。あまりにもの衝撃と興奮の為、帰国してPCソフト購入しました。そのとき、Steamを知りました。仰る通りデメリットは、あってないようなものですね。便利としか言いようがありません。Counter Strike、難しいですが8年経った今でもかなりのユーザーが日々遊んでいる、とても面白く感動できるゲームソフトです。機会あれば是非。
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#972: tafarocksの非日常な毎日
date: 2010/02/27 10:56:34
Counter StrikeとSteam
あなたの知らない「ゲームはダウンロードするもの」というSteamの世界 :: gerenuk.crazyphoto.org/はてなブックマーク – あなたの知らない「ゲームはダウンロードするもの」というSteamの世界 …
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